Masu Masu Shiawase

QOLを挙げたい筆者の日常

ぼんやりFIREを目指して意味のない節約をするのは今すぐやめるべきと感じた話

はじめに

「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」という言葉を耳にすることが増えました。仕事を早期リタイアして自由な時間を得る生活は、多くの人にとって魅力的です。新NISAの設定もあり、その傾向はどんどん強くなっているように感じられます。でも、幸せな人生を考えたときに、本当にFIREを目指すことが正解なのか?と思われることも多い気がします。何を隠そう私もその1人で、なんとなく流行りにのって節約してひたすらインデックスファンドに投資をしてきました。ただ、自分が将来的にどういう暮らしをしていたいかを考えたときに、FIREを漠然と目指すのは現実的でないと気づき、働く前提で工夫をした方が生産的ではないかと思い始めました。そんな私のあるべきと考える資金戦略をまとめてみました。

漠然とFIREを目指すのをやめた話

普通のサラリーマンは子供が欲しかったら65歳まで働き続けるしか道はない

私はごく普通のサラリーマンです。そして将来的に子供が欲しいと思っています。このケースを考えたときにFIREは現実的じゃないと気付いたので、考え方を変えることにしたというのが、この記事の趣旨です。

子供が欲しいと決めた時点で、教育費や養育費が1000万円以上かかります。子供と住むくらいには広い家も必要になります。住む場所によっては車も必要かもしれません。この子育てと住宅ローンの返済に追われる20年から30年の期間をFIREできるほどの資金の余力を残しながら生活すること、もしくは働かずに生活することが可能とは、ごく普通のサラリーマンとしては思えません。子どもがいる生活を望んだ時点で65歳まで働くことは確定なのです。そう考えるとどうやったらFIREできるか?よりもどうすれば65歳まで働きつづけられるか?ということの方がずっと大事だと思うようになりました。

(念のため、ここで大事なことは、私は子どものいない働かない自由な生活よりも、家と子どものために65歳まで働く生活の方が豊かだと感じているということです。前者のような暮らしがよいと思っている方には当てはまらない話なのでご注意を)

家賃+積み立てNISA満額を目指す

どうすれば65歳まで働きつづけられるか?を考えるといっても、家と子どもの費用を払い続けるのでいっぱいいっぱいの消耗戦にはしたくありません。自分の時間やお金も一定は必要です。その余力を残すことも65歳まで働きつづけるには必要だと思います。そう考えたときに最低限満たすべき資金戦略は、家賃+積み立てNISA満額を目指すこと、そしてそれ以外ですべて自分が働き続けるための自己研鑽や毎日の充実のために使う程度のお金を残すことだと思うに至りました。これを1人でなくても世帯で達成できることをまずは目指して、収入を上げる努力することが、幸せへの適切な努力だと考えるようになりました。(正社員共働きなら初任給手取り20万×2の40万円で、家賃10万、NISA10万、生活費10万、自由10万+ボーナスと考えると無理な水準ではないと思っています。)

家賃

ごく普通のサラリーマンで、約8-12万円くらいの賃貸にすんでいることが多いのではないでしょうか。月8万円が払えるのであれば35年ローンで約2500万円、月10万円なら約3000万円、月12万円なら約4000万円のローンが組める金額です。こう考えると、今一定の家賃が払えており、65歳まで働くことを決意しているのであれば、住宅の購入費にそこまで備えて貯金する必要はないのではと思うようになりました。

積み立てNISA満額

積み立てNISAは、日本政府が提供する非課税の投資制度です。年間120万円を投資でき、インデックスファンドに分散投資することで、長期的な資産上昇が期待できます。老後までホールドして複利効果で億り人へという考えもあると思いますが、だいたい10年ほどで1200万円+αほどができた時点で、中高生あたりからの教育費と大学費用に少しずつ取り崩して使えば、住宅ローンと子育て費用が重なる最もお金がかかる時期を乗り越えられるのではと私は思います。半額で600万円+αでも大学費用に備えられます。十分ではないでしょうか?私はこう考えるとNISAだけで十分だなとお金の不安が減りました。

あとはそれを35年間維持できる土壌づくり

家賃+積み立てNISA満額が達成できたら、あとはその収入力をいかに維持するかにかかっています。これまでの話は35年収入を得られ続けることを前提としているからです。この収入力を維持(あるいはできるなら向上)させつつ、なるべく余暇に余力を残して人生の活力を補充することが豊かな人生につながる気がします。

自己投資

働き続けるために、自己投資に余剰資金ををふるのは最低限必要だと思うので、残念ながらこれは必須でしょう。現状維持は後退と等しいといわれます。収入力維持のための最低限の自己投資は必要なので、出し惜しみせずに使っていいのではと思います。これは働き方の自由度を高めることにもつながり、後述する仕事が楽になる工夫にもつながると思います。

活力のわく趣味や娯楽に使う

35年も働き続けるのに、ひたすら消耗し活力の満たされない生活を続けるのは無理でリスクが高いと思っています。それよりも、没頭できる趣味を見つけたり、娯楽に夢中になったり、それがない場合は見つけるための試行錯誤にお金を使いたい。お金もある程度失敗しないといいものに出会えないと思うので、失敗を恐れずに使うのは悪いことではないと思うようになりました。月曜日には活力が満タンを目指せるのが理想だと思います。

仕事が楽になるような工夫

在宅勤務ができるように転職する。職場の近くに住んで通勤時間を減らす。少しでも仕事が快適になるなら、持ち物でも道具でもどんどん試してみる。仕事で心理的に消耗しすぎないように人間関係の本(例えばNLPとか)やマインドフルネスの本(例えばSIYとか)を読んで実践したり、筋トレをして立ちっぱなしや座りっぱなしでも疲れにくい身体を手に入れたりして、仕事が嫌だという部分を少しずつ減らして、前向きに生きていけるようにするのが大事だと思うようになりました。

周りより損したくないという気持ちに打ち勝つ

周りが節約してどんどん投資信託にお金を入れていて、NISAも満額で途中で取り崩さずに保持し続ける姿をみると、将来的に自分だけ複利効果を得られずに、周りは金持ちなのに自分だけお金がないなんて状況になるのではと不安になってしまうときがあります。でも、周りに流されずに、自分の人生設計にあった資金戦略でNISAを使うのが合理的だと思っています。生活を切り詰めてお金だけあるひとは、経験が乏しくなる可能性もあります。そんな風になってしまわないように、お金を使うのがいいという考えになりました。

おわりに

「働きたくない」から始まるFIREはたしかに誘惑的ですが、自分の目指す豊かな生活は本当にそれかということをきちんと逆算することから、私はがらりと考え方が変わりました。逆に、35年間働きつづけられて、収入が得られ続けるならそれほど高収入じゃなくても豊かな生活はおくれるのではと思うようになりました。はやりのFIREで生活を切り詰めて貯金している人や将来のお金の不安にさいなまれている人の参考になったりすれば幸いです。